世界最高峰の
自転車ロードレース、
第92回ツール・ド・フランスは
アメリカの
ランス・アームストロングが
前人未到の個人総合優勝7連覇を達成し幕を閉じた。

所属するディスカバリーチャンネルチームの献身的なアシストと、
超人的な精神力と体力で、約3,600kmを走る過酷なレースを制した。

その彼の右腕で揺れていた
黄色いリストバンド、「
LIVESTRONG」。
このリストバンドはガンと闘う患者をサポートする「
証し」なのだ。

実は
ランス・アームストロング自身、ガン患者だったのだ。
1996年10月2日、プロの自転車選手として活躍していた彼は
医者に睾丸ガンに冒されていることを告げられる。
ガンはすでに脳と肺に転移していて、
生存率は50%以下と宣告された。
しかし彼は3回の大きな手術と厳しい治療、
リハビリを経て選手として復帰。
1999年にはツール・ド・フランスを初制覇する。

闘病中に彼はガンと闘う患者をサポートすることを決意し、
「
ランス・アームストロング基金」という財団を設立。

科学的、教育的に支援活動を開始する。

そして2004年、収益を基金の活動に充てる黄色いリストバンドを
ウェブサイトで1本1ドルで販売する、
「
LIVESTRONG」(
強く生きろ)と
いう
キャンペーンをナイキと共に開始した。

このリストバンドはウレタン製で軽く、
スポーツ時にも着用できることから、
趣旨に賛同したライバル選手も
ツール・ド・フランス中に身につけ始めた。

総合チャンピオンが着用する
マイヨ・ジョーヌ(黄色いウェア)と
同色で見栄えがよく、
テレビ中継や
雑誌でも話題を呼ぶ。
そしてこの動きは昨年のアテネオリンピックを皮切りに、
サッカー選手からアスリート達を中心に広がり始めた。
スポーツ性と
ファッション性とチャリティ精神がうまく融合し、
有名なアスリート達が着用し始めたのだ。
日本でも自転車乗りのブロガーが共同購入するなど盛り上がりを見せた。
こうなると若者も放っておくはずがない。
普段はチャリティに無関心な彼らも目を向け始めたのだ。
現在では様々なチャリティ活動でこのリストバンドを
採用するようになってきている。
サッカーの中田英寿選手が着用していることで話題になった
「
ほっとけない世界のまずしさキャンペーン」では

白いリストバンドを採用している。
これも若者を中心に大きな人気を呼び、
ウェブサイトでの販売を一時
ストップしていたほどだ。
ツール・ド・フランス7連覇を最後に現役を引退した、
【ランス・アームストロングが残したもの】は、その印象に残る強烈な走りだけではなかった。
posted by ヨッシー・サイクル・オアシス at 18:04|
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ツールド フランス
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